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EPAとアラキドン酸

この街の風景はこれからどんどん変わっていくのかと思うと、記録に留めておきたくなります。

EPAとアラキドン酸_d0295144_16482568.jpg



今回は心臓専門の先生から
冠動脈疾患(血管)についての話です。

狭心症などの心臓の病気は現在内科的に心臓カテーテルを使ったステント留置療法でかなり良い成績が出ています。

しかし、それでも心臓バイパス手術に成績は及ばないようです。

何故かと言うと、ステント留置療法を行った後に、新たな病変が冠動脈にできてしまうということと、もう一つは冠動脈の中に残っている不安定プラークが破綻してしまうためであると言われています。
これらのことを克服するためにどのようにしていけばよいかと言うことが問題になっています。やはり一番大事なことステント療法を行った後の危険因子の除去と言うことらしいです。一般的によく知られていることはLDLを下げれば下げるほど心臓の血管の病変の発生が下がるということです。

しかしLDLを下げる薬(現在ではスタチンと言うグループのお薬)だけでは十分にリスクを低下させているわけではないということらしいです。

そこで今回の話の脂肪酸につながっていきます。脂肪酸は簡単に考えると油(脂)のことです。

脂肪酸の中でもEPAとアラキドン酸が話の主役になります

EPAは心臓に優しく、アラキドン酸は優しくない。

両方とも不飽和脂肪酸の2種類。EPAとアラキドン酸は双子のようなもの。構造が非常に似ている。片方が高くなれば片方が低くなる。
また優しい方のEPAが高いと本当に心臓に対していいのかどうか,
特に心筋梗塞などの心臓の病気を起こした人たちに対してどのような影響を持っているか?を調べた話でした。


ここで脂肪酸の整理をして見ます。

・飽和脂肪酸=「動物系」である。融点が高く室温では固形(脂)。

・不飽和脂肪酸=「魚系」「植物系」

・更に不飽和脂肪酸は1価と多価に分かれます
    1価=オリーブオイル
多価=n-3 , n-6
・n-3=「魚系」 EPA,DHA
・n-6=「植物系」アラキドン酸
(多価脂肪酸は外から摂るしかないので必須脂肪酸とも呼ばれます)


EPA/AA比

EPAが多くアラキドン酸が少なければ血管に優しい、すなわち血管が詰まりにくい、ということになるので、この比率がとても重要になってきます。
この比率一般の人はおおよそ0.78らしいです。心筋梗塞などを一度起こした人はこの比率を1.23 ぐらいまであげていくと良いと言われているようです。

今までよく言われているLDHとHDLの比率が1.5以下であれば心筋梗塞、脳梗塞のような血管の病変を防ぐことができると言う話からさらに一歩踏み込んだ話でした。

不飽和脂肪酸は
n-3系が重要で、n-6系は少ない方が良いという話ですが、簡単に理解するには魚をたくさん摂るということが血管には優しいということになるようです。

うーん、
上手くまとめられなくてすいません。
by kirindoc | 2013-04-18 16:45 | 糖尿病

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